【離職理由】若年正社員のキャリア意識の変化
JILPTが実施した「第3回若年者の能力開発と職場への定着に関する調査」によると、若い世代ほど主体的にキャリアを形成しようとする意識が高まっている傾向がみられた。
また離職理由をみると、労働条件や職場環境の整備・改善が、若者の職場定着において引き続き最も重要な課題であることもうかがえる。
新卒就職正社員の初職離職理由の変化

2018年の調査では、男性正社員の離職理由の3位だった「キャリアアップするため」が今回は1位になっていることから、キャリア形成を目的とする離職が増加している傾向がうかがえる。
これに対し、女性正社員の離職理由は、ネガティブな理由で離職する傾向が依然として強い。ただ、2018年の調査で女性正社員の離職理由の1位であった「結婚・出産のため」は今回の調査で8位に変化している。結婚・出産後も離職せずにキャリアを継続するようになってきていることを示している。
その他、新卒就職正社員の勤続年数や勤続年数別 新卒就職正社員の離職理由など男女別での調査結果も興味深い内容となっている。
出典
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独立行政法人労働政策研究・研修機構
https://www.jil.go.jp/researcheye/bn/086_250422.html
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対象:全国20歳~34歳の男女
高校、専修学校専門課程、短期大学、高等専門学校、大学、大学院修士課程の修了者、かつ非在学者
7,994名が回答
【調査】管理職のリアルな苦悩とその背景
株式会社EVeM が全国の管理職・中間管理職1210名を対象に行った調査によると、業務量が「多い」「非常に多い」と感じている管理職は全体の64%にのぼり、 日常的に多忙を極める状況が常態化していることがうかがえます。
また、業務量が増加した背景に「人手不足」「業務の種類が増えている」「働き方に制約のあるメンバーの増加」といった回答が上位にあがっています。

このことからも、構造的かつ人事的な課題が浮き彫りになりました。
また、その他の回答でも、「部下がなかなか育たない」「部下との人間関係」など、人にまつわる悩みが多数あがっています。
“信頼関係の構築”への時間も仕組みも不足しているという声が寄せられています。
出典
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株式会社EVeM
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000072551.html
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・調査対象:全国の管理職および中間管理職(係長・主任クラス含む)
・調査方法:インターネットリサーチ
・回答数:1210人
【中小企業庁】2025年版中小企業白書・小規模企業白書

中小企業庁が取りまとめた、「令和6年度中小企業の動向」及び「令和7年度中小企業施策」(中小企業白書)、並びに「令和6年度小規模企業の動向」及び「令和7年度小規模企業施策」(小規模企業白書)が閣議決定されました。
この中の現状分析として、中小企業の労働生産性のこと、業務効率化、従業員の力を引き出す経営の重要などについて記載されています。
出典
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中小企業庁 調査室
https://www.meti.go.jp/press/2025/04/20250425001/20250425001.html
https://www.meti.go.jp/press/2025/04/20250425001/20250425001-1r.pdf
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